23トン積有蓋車
1・2 (2輌)
ワム80000二代形が普及し始めたころは、パレット荷役ばかりでなく、一般貨物の搭載も結構多く、その場合は20トン程度まで積めるが、軸重が規定の13トンを軽く超えてしまう。そこで3軸にする案が浮上する。3軸にすると、今度は、軸重に余裕で出..という最適化検討の図式で、試作されたのがワサ1形である。
ワサ1形は、昭和37(1962)年度に汽車で2輌が試作された。当時、すでにタブー視されていた3軸車に、2段リンク式での挑戦がなされた。最大の技術的課題である走行性能の確保に対し、キーポイントの中間軸は、横動量を大きくされると共に、軸重を約1トン減らされた。なお、主ブレーキは全輪に掛かるが、側ブレーキは、第1軸輪のみに作用する。
車体は、正にワム80000二代形のストレッチ版であるが、屋根は丸屋根とされた。塗色は、ワム80000二代形と同じとび色2号である。
試験終了後は、富士駅常備でワム80000二代形と共に使用されていたが、量産に移行することなく、ワサ1は、昭和51(1976)年にヤ81形81に改造され、ワサ2は、長く休車となっていたが、昭和61(1986)年に廃車となり、形式消滅した。
| ワム80000二代形のストレッチ版である。 T11形パレットが16枚搭載でき、この時は17トン積みとなる。 【外観図1】 ワサ1形 D:奥井淳司 【奥井さんから労作のCADデータを提供して頂きました】 |
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T11形パレットは14枚搭載できる。 【外観図2】 ワム80000形タイプ1 D:奥井淳司 【奥井さんから労作のCADデータを提供して頂きました】 |

【輌数表】 ワサ1形 D:筒井俊之 (横軸は西暦年、縦軸は輌数で対数的表示)

【写真】 ワサ1形1 P:筒井俊之所蔵
昭和37(1962)年、汽車会社で試作された車輌の落成時の姿である。
【諸元】 ワサ1形
| 自重 | 13.3〜13.6トン |
| 軸距 | 3050+3050mm |
| 車軸 | 12t長軸 |
| 走り装置 | 2段リンク |
| 制動装置 | KC・側片 |
| 緩衝装置 | ゴムRD |
| 連結器 | 柴田式上作用 |
【形式図】 ワサ1形 S:奥井淳司 【奥井さんからスキャンデータを提供して頂きました】
2003/11/02:新作